お盆

さて、夏の風物詩の中の一つにお盆がございます。お盆とは、正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)といいます。お釈迦様の弟子である目連尊者(もくれんそんじゃ)が、餓鬼道に堕ちて苦しんでいた母親を何とか助けようと思い、お釈迦様に教えを受け、分け隔て無く施しを行ったところ、その功徳によって母親を餓鬼道から救うことが出来ました。このような故事からお盆は始まりました。

日本では、お盆の時期に親戚一同が集まり、ご先祖様へ思いを馳せ偲び、御供養する大切な行事として長く続けられています。

毎年、お盆の時期にはお寺で、施食会(せじきえ)が行われます。これは全ての生き物に対する御供養の法要です。こういった法要に参加することで、過去に思いを巡らせつつ、皆様の心と体が健やかになるきっかけになれば幸いです。また、一人ひとりが一生懸命生きることによって御先祖様が繋いできた過去を認め、生まれ来る人たちに希望を与えることになると思います。

そのようなことを考えながら、今年のお盆を過ごしてみてはいかがでしょうか。