転読大般若 (大般若会)

大般若会の様子

 曹洞宗では 、お正月三が日に 『転読大般若 (大般若会)』 (てんどくだいはにゃえ)と呼ばれるご祈祷 を行います。 『般若心経( 通称: 大般若経) 』を読むことにより、 その功徳をもって 世界平和 と五穀豊穣 ・参詣者の家内安全や商売繁盛 などを祈願します。
  『大般若波羅蜜多経 』という字数は約 500万字、全 600巻からなる仏典の中で最大規模を誇るお経から特に重要なことを262 文字 にまとめたものが『摩訶般若波羅蜜多心経( 般若 心経)』と言われています。
 『大般若波羅蜜多経』(通称:大般若経) は西遊記で有名な三蔵法師玄奘が長旅をして天竺(インド)から持ち帰って 翻訳したものです。


  この大般若経 はとても長いお経 なので、法事等で般若心経をお読みします。
しかし「大般若会」は、大般若経 600巻すべて読みますが、怖ろしく莫大であるため読むといっても 略して読む 『転読 (てんどく) 』という形を採ります。

  転読 の方法は 経本を 上から 下、右から左、左から右 に高速で送っていくのが転読 です。 これを 何十人の僧侶が一斉に大きな声でお唱えしながら行うので 、とても迫力のある法会 です。
 また 転読の際に出る風に当たると、1年間は無病息災になると言われています。


 ご祈祷行事ですので年初めに行われる事が多いので 機会がありましたら菩提寺または大般若会を行なっているお近くの寺院 に足を運んでみてください。